愛らしい子犬を迎え入れたとき、その飲水習慣について疑問に思ったことはありませんか?「うちの子、水をたくさん飲みすぎじゃない?」「これって正常なの?」など、初めて犬を飼う方にとって、子犬の適切な水分摂取量を知ることは重要です。この記事では、子犬の飲水量の目安や、異常な飲水行動のサイン、そして適切な水分管理の方法について詳しく解説します。
子犬が水をよく飲むのは異常?知っておきたい原因と対策

子犬が水をよく飲む姿を見ると、「これは正常なのかな?」と心配になることがあります。まずは基本的な知識から見ていきましょう。
子犬の正常な水分摂取量とは?
子犬の適切な水分摂取量は、体重1kgあたり約60〜100mlが目安です。例えば、体重3kgの子犬であれば、1日に180〜300mlの水を飲むことが理想的です。
子犬の体重 | 1日の適切な飲水量(目安) |
---|---|
1kg | 60〜100ml |
2kg | 120〜200ml |
3kg | 180〜300ml |
5kg | 300〜500ml |
10kg | 600〜1000ml |
※体重に比例して必要な水分量も増加します。季節や活動量によって個体差があります。
※体重が増えるにつれて、必要な水分量も比例して増加します。
ただし、これはあくまで目安です。季節や気温、運動量、フードの種類(ドライフードかウェットフードか)によっても変わります。ドライフードを食べている子犬は、ウェットフードを食べている子犬よりも水をよく飲む傾向があります。
水を飲みすぎる子犬に考えられる原因5つ
子犬が通常よりも明らかに多くの水を飲む場合、以下の原因が考えられます:
- 暑さや運動後の正常な水分補給:暑い日や運動後は、体温調節や失った水分を補給するために多くの水を飲みます。これは正常な行動です。
- 食事内容:ドライフードを与えている場合、消化のために多くの水が必要になります。
- 精神的な理由:退屈や不安から、水を飲む行為そのものが慰めになっていることがあります。
- 生理的な変化:成長期や女の子の場合は生理周期により、飲水量が変化することがあります。
- 病気の可能性:多飲・多尿を伴う病気の初期症状である可能性があります。
病気の可能性は?こんな症状に注意!
以下の症状が飲水量の増加と一緒に見られる場合は、獣医師への相談をおすすめします:
- 急激な体重の減少
- 食欲の変化(増加または減少)
- 頻繁な排尿や尿漏れ
- 無気力や元気がない
- 嘔吐や下痢
- 毛並みの変化(つやがなくなるなど)
これらの症状を伴う過剰な飲水は、腎臓病、糖尿病、クッシング症候群などの病気のサインかもしれません。
【月齢別】子犬に必要な水分量と注意すべきサイン

子犬の成長段階によって、必要な水分量や注意点は変わってきます。月齢別に見ていきましょう。
以下の表は、月齢別の子犬の飲水量の目安です:
月齢 | 体重1kgあたりの 飲水量 |
特徴・注意点 |
---|---|---|
2〜3ヶ月 | 80〜100ml | 成長が早く水分需要が高い、少量ずつこまめに与えましょう。この時期は脱水症状になりやすいため、常に新鮮な水を用意しておくことが大切です。 |
4〜6ヶ月 | 70〜90ml | 活動量が増加し、外遊び時は特に注意が必要です。暑い日には水分補給の機会を増やしましょう。歯の生え変わり時期と重なるため、冷たい水を好む場合があります。 |
7ヶ月以降 | 60〜80ml | 成犬に近づき、水分調節能力が発達してきます。規則正しい生活リズムを作り、食事と飲水のタイミングを一定にすると良いでしょう。 |
生後2~3ヶ月の子犬の飲水量目安と気をつけたいポイント
この時期の子犬は成長が早く、体重の変化も大きいため、水分需要も高くなります。体重1kgあたり約80〜100mlを目安に与えましょう。
気をつけたいポイント:
- まだ自分で水分調節が上手にできないため、常に新鮮な水を用意しておく
- 一度にたくさん飲むと消化不良を起こすことがあるので、少量ずつこまめに与える
- トイレトレーニング中は、夜間の飲水を少し制限する(ただし完全に取り上げないこと)
生後4~6ヶ月の子犬における適切な飲水量
この時期になると、成長ペースはやや落ち着きますが、活発に動き回るようになるため、水分需要は依然として高いです。体重1kgあたり約70〜90mlを目安にしましょう。
重要なポイント:
- 活動量の増加に合わせて、水分補給の機会を増やす
- 外遊びの際は、脱水に注意する(特に暑い季節)
- 歯の生え変わりの時期と重なるため、冷たい水を好む場合がある
生後7ヶ月以降の理想的な水分摂取方法と管理法
半年を過ぎると、成犬に近づき、水分調節能力も発達してきます。体重1kgあたり約60〜80mlを目安にしましょう。
管理のコツ:
- 規則正しい生活リズムを作り、食事と飲水のタイミングを一定にする
- 活動量に合わせて飲水量を調整する
- 飲水量の急激な変化がないか定期的にチェックする
子犬が急に水を飲む量が増えたら?正しい対応方法
と、飼い主が様子をメモしている。-1024x579.jpg)
愛犬の飲水量が突然増えた場合、どのように対応すべきでしょうか?
日常で観察すべきチェックポイント
飲水量の変化に気づいたら、以下のポイントを観察しましょう:
- 飲水量の記録:実際にどのくらい飲んでいるか、1日の総量を測定する
- 排尿の頻度と量:トイレの回数や量に変化があるか
- 体重の変化:定期的に体重を測り、急激な増減がないか確認する
- 活動量や行動の変化:元気がない、過度に興奮するなどの変化
- 食欲の変化:普段より多く食べる、または食べなくなった
動物病院で獣医師に相談するタイミング
次のような場合は、早めに獣医師に相談しましょう:
- 24時間以上、明らかに飲水量が増加している
- 他の異常な症状(上記のチェックポイント)を伴っている
- 水を飲んでも飲んでも満足しない様子がある
- 排尿の回数や量が明らかに増えている
家庭でできる適切な対処法と予防策
獣医師に相談する前や、単なる環境変化による一時的な症状の場合は、以下の対処が有効です:
- 常に新鮮な水を用意する
- 暑い季節は、涼しい場所で休める環境を作る
- 適度な運動を心がけ、ストレスを減らす
- 食事内容(ドライフードとウェットフード)のバランスを調整する
- 定期的な健康診断を受け、早期に異常を発見する
子犬の水分管理に役立つおすすめアイテム&便利グッズ

子犬の適切な水分摂取をサポートするためのグッズをご紹介します。
適量がわかる!子犬専用給水器の選び方
子犬の水分管理には、以下のポイントを押さえた給水器がおすすめ!

うちのワンちゃんもピュアクリスタルを使っています。フィルターは1か月に1度交換をして本体自体は水交換する時に掃除をしてます。手入れも楽ですし、新鮮なお水っていうのが安心感有りますよね。
- 容量表示:どのくらい飲んだかわかる目盛り付きのもの
- 清潔さ:抗菌加工や洗いやすい素材でできたもの
- 安定性:子犬が倒しにくい、重心の低いデザイン
- 適切なサイズ:子犬の成長に合わせたサイズ選び
特におすすめなのは、水の減り具合が一目でわかる透明なタイプや、自動給水機能付きで常に新鮮な水を提供できるものです。
外出時にも安心な携帯用ウォーターボトルの活用法
お出かけ時の水分補給には、携帯用ウォーターボトルが便利です


200mlや500Mlのペットボトルを指すタイプです。すごく使いやすく新しい容器にすぐに変えれるのもポイント。お水を飲むまた散歩中のエチケットマナーにも使えます。
- 片手で操作できるタイプを選ぶ
- 漏れ防止機能付きのものが安心
- 容量は短時間のお出かけなら200ml程度、長時間なら500ml以上のものを
- 暑い季節は保冷機能付きのものが便利
飲みすぎ防止に役立つ最新グッズ紹介
飲水量を適切に管理するための最新グッズには、次のようなものがあります
- 流量調節機能付き給水器:一度に飲める量を制限できる
- タイマー付き給水器:設定した時間に一定量の水を出す
- スマート給水器:アプリと連動して飲水量をモニタリングできる
- クールマット:暑さによる過剰な飲水を防ぐのに役立つ

【Q&A】子犬の飲水に関するよくある疑問を専門的に解説
の写真かイラスト。Q&A形式をイメージしやすいよう、吹き出しやクエスチョンマークをあしらう。-1024x579.jpg)
最後に、飼い主さんからよく寄せられる質問にお答えします。
Q1子犬が夜中に水をたくさん飲む理由は?
- 日中の水分摂取が不足している
- 室温が高く、喉が渇いている
- 習慣化している(条件付け)
- 病気の可能性がある(特に継続する場合)
対策として、日中の水分摂取を十分にする、寝室の温度を適切に保つ、就寝前に適量の水を与えるなどが効果的です。
Q2トイレトレーニング中の子犬への水の与え方は?
- 日中は自由に飲ませる
- 食事の30分前後は水を制限する(消化を助けるため)
- 就寝の2〜3時間前からは飲水量を少し減らす(夜間のトイレを減らすため)
- 水を完全に取り上げることは避ける(健康上のリスクがあるため)
飲水量の記録方法と健康管理のポイント
子犬の健康管理に役立つ飲水量の記録方法:
- 記録用のノートを用意する:日付、時間、飲水量を記録
- 測定方法を統一する:給水器に目盛りをつけるか、計量カップを使用
- 1週間単位でパターンを確認する:日々の変動だけでなく、週単位の傾向も見る
- 他の情報も記録する:体重、食事量、排泄回数、運動量なども一緒に記録すると、より正確な健康状態の把握ができる
- 獣医師との共有:記録したデータは健康診断時に獣医師に見せると、より詳しいアドバイスが得られる
以下は、飲水量記録表の例です:
子犬の飲水量 記録表
日付 | 朝の量 | 昼の量 | 夜の量 | 合計 | メモ(気温・運動量など) |
---|---|---|---|---|---|
3/1 | 100ml | 150ml | 100ml | 350ml | 晴れ、公園で30分遊んだ |
3/2 | 120ml | 100ml | 130ml | 350ml | 曇り、室内遊び中心 |
3/3 | 150ml | 180ml | 150ml | 480ml | 暑い日、活発に動いた |
3/4 | |||||
3/5 | |||||
3/6 | |||||
3/7 |
※ 記録のポイント:
- 毎日同じ時間帯に測定すると、パターンがわかりやすくなります
- いつもと異なる飲水量の日は、メモ欄に詳しい状況を記録しましょう
- 1週間単位でパターンを観察すると、愛犬の水分摂取傾向がつかめます
- 急激な変化がある場合は獣医師に相談しましょう
子犬の適切な水分摂取は、健康維持の基本です。愛犬の日常をよく観察し、異変に早く気づくことが大切です。疑問や不安がある場合は、必ず獣医師に相談してください。愛犬との素敵な生活が送れますように!
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